Collection 椿花鉢
北大路魯山人 1883-1959
魯山人の作品は、桃山時代の美濃焼や乾山、中国陶磁など、古陶磁が基本にあります。 しかし、彼の作風は、ただ古陶磁の写しで終わるわけでもなく、大きく逸脱するわけでもありません。 古陶磁の持つ印象を大切にしながら、天才的ともいえるデザインセンスや造形力で独自の作品を作り上げました。 本作は、径が約40cmにもなる大作で、魯山人の代表作です。この作品のイメージにあるのは、乾山でしょう。 色とりどりの椿が大胆な筆致で描かれ、そのあまりの華麗さに一瞬で心を奪われます。